はじめに
電球の寿命とは一体何を指すのでしょうか?
また、「LED電球は10年もつはずなのに…」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そうした疑問を解消しつつ、LED電球の基本知識を理解してみましょう。
LED電球の基本知識
LEDの寿命:基本的に10年以上?
LED電球の寿命は通常、約40,000時間とされています。
これは、一日に約4時間使用した場合、約27年間持つ計算になります。
しかし、実際の寿命は使用環境や状況により異なるため、”基本的に10年以上”とされています。
LED電球の発光原理
LED電球は、半導体の一種であるLED(Light Emitting Diode: 発光ダイオード)を使って発光します。
電流を流すと、LEDの中で電子がエネルギー状態を変え、その際に光を放出します。
このように、電流を直接光に変えるため、発熱が少なく効率的な発光が可能です。
LEDが球切れしない理由①
LED電球は、従来の白熱電球のようにフィラメント(白熱線)が切れることで寿命を迎えるのではなく、時間とともに徐々に明るさが落ちていきます。
そのため、一般的な意味での「球切れ」はしません。
LEDが球切れしない理由②
LEDは半導体素材でできており、物理的に破損しない限り、基本的には無限に光を発することが可能です。
そのため、耐久性が非常に高く、「球切れしない」理由の一つとなります。
LED電球の寿命が近いときのサイン
LED電球が寿命に近づくと、いくつかのサインが見られます。
例えば、明るさが以前よりも暗くなったり、LED電球が点滅したりすることがあります。
また、LED電球が突然点灯しなくなることもあります。
これらの現象が観察された場合は、電球の交換を検討しましょう。
LED電球の寿命が長寿命な理由
LED電球の長寿命の秘密は、その効率的な発光原理にあります。
LEDは電流を直接光に変えるため、発熱が少なく、エネルギーの無駄が少ないです。
白熱電球や蛍光灯と比べて高いエネルギー効率を持つため、長期間使用することが可能です。
LED電球のトラブルとその原因
早く壊れるケース
全てのLED電球が長寿命とは限りません。
使用環境や取り扱いによっては、早く壊れるケースも存在します。
例えば、LED電球が熱を発生しやすい密閉型器具に使われている場合、適切な発熱対策がないと熱によって寿命が短くなることがあります。
トラブルが発生するのは…
LED電球のトラブルの多くは電源部の故障によるものです。
LED電球は直流電源で動作するため、電源部には交流電源を直流に変換するための電子回路が組み込まれています。
この電子回路が壊れると、LED電球全体が機能しなくなります。
正しい使い方をしていても、やっぱり壊れるケースも
正しい使い方をしていても、LED電球が早く壊れるケースがあります。
これは、LED電球の品質によるものが大きいです。
製品の品質にはばらつきがあり、中には粗悪品も存在します。
そういった場合には、保証がしっかりした製品を選ぶことが重要です。
ちなみに画像はIKEAのLED電球です。1つのLEDが変色し、点灯しなくなりました。
LED電球の間違った使い方とその対策
LED電球の間違った使い方として一般的なのは、LED電球が対応していない器具で使用することです。
例えば、調光機能つき器具に非対応のLED電球を使用すると、電球が点滅するなどの問題が発生します。
これを防ぐためには、LED電球を選ぶ際には、使用する照明器具に合った電球を選ぶことが大切です。
LED電球を選ぶ際の注意点とおすすめ商品
LED電球を長持ちさせるには?
LED電球を長持ちさせるには、使用環境に合った電球を選ぶことが重要です。
密閉型器具での使用は密閉器具対応LED電球を選びましょう。
また、湿気の多い浴室には浴室用のLED電球を選びます。
照明器具に対応したLED電球を選ぶことで、寿命を最大限に引き出すことができます。
LED電球を選ぶときはワット数とサイズを確認しよう
LED電球を選ぶ際には、ワット数とサイズを確認しましょう。
ワット数は電球の消費電力を示し、サイズは電球の形状と大きさを示します。
例えば、口金サイズ「E26」は一般的なサイズで、口金サイズ「E17」は小型照明に使われます。
サイズ別におすすめのLED電球商品を紹介!
- 口金サイズ「E26」:一般的なサイズで、リビングやダイニングの主照明などに適しています。
- 口金サイズ「E17」:小型照明に使われ、寝室や廊下、押入れなどの間接照明に最適です。
それぞれのサイズに対応した商品を選ぶことで、照明器具との互換性を確保し、長寿命を実現することが可能です。
LED電球の進化と新機能
LED電球の技術は進歩しており、よりエネルギー効率が良くなり、寿命も伸びてきています。
また、色温度の調整が可能なものや、リモートコントロールによる操作が可能なスマートLED電球など、新機能も増えてきています。
これらの新機能を活用することで、より快適な生活環境を作り出すことが可能となります。
まとめ
今回は、LED電球の寿命やその理由、トラブルとその原因、選び方や進化について説明しました。
LED電球はその長寿命とエネルギー効率の良さから、環境にやさしく、コストパフォーマンスにも優れています。
ただし、その利点を最大限に引き出すためには、正しい選び方と使い方が必要です。
今回学んだことをぜひ活用して、快適な照明環境を作り上げてください。
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